西成区はどんなエリア？不動産売却前に知っておきたい情報をご紹介

不動産売却を成功させるには、そのエリアの住環境や特徴、不動産相場を把握したうえで売却戦略を立てるのが重要です。
そのエリアの強みや不動産相場を把握しておけば、適切なターゲットに対して適切な売却戦略を立てられます。
この記事では、大阪市西成区での不動産売却をご検討中の方に向けて、西成区の概要や住環境、不動産相場をご紹介します。

西成区での不動産売却のポイント①西成区の概要

西成区は、上町台地の西側から木津川に至る間に位置する区です。
北に浪速区、東に阿倍野区、南に住之江区、西には木津川を挟んで大正区があります。
まずは、西成区の概要や特徴など、西成区での不動産売却を成功させるために知っておきたい情報をご紹介します。

西成区の歴史

西成区のうち、西部は古代には海であったと考えられているエリアです。
その後、木津川の土砂が堆積して陸地となり、開拓が進められていったという歴史があります。
区の東側には住吉街道があり、大阪と和歌山の間を結んでいます。
住吉街道は16世紀ごろからあったもので、豊臣秀吉がその道中で茶を楽しんだこともあるそうです。
大阪市顕彰史跡の天下茶屋跡などの旧跡をはじめ、100年以上の歴史を持つ老舗があるなど、区内にはさまざまな形で歴史を感じさせるスポットが残されています。

交通アクセスが良いエリア

西成区の特徴の1つが、交通アクセスの良さです。
幹線道路が利用できるほか、鉄道ではJRや地下鉄、私鉄などのさまざまな路線が利用できます。
たとえば、大阪環状線を使えば大阪市内をすべて回れるほか、御堂筋線を使えば新大阪駅や梅田駅などの主要駅へもアクセスできます。
関西国際空港や近畿圏内への観光地へのアクセスも良好で、遠方への外出や休日のお出かけにも便利です。
通勤・通学はもちろん、レジャーにも便利な西成区は、アクセスの良さを重視する買い手にとって魅力的なエリアでしょう。

グルメが充実した街

西成区の魅力の1つとして、グルメが充実していることが挙げられます。
なかでも豊富なのがB級グルメで、安価な価格でおいしいグルメが楽しめる店舗が多いのが魅力です。
引っ越し先でさまざまなB級グルメを満喫したいと考えている買い手にとっては、西成区は魅力的なエリアだと言えるでしょう。

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西成区での不動産売却のポイント②西成区の住環境

売却戦略を立てる際には、そのエリアの住環境の把握が重要なポイントになります。
物件の魅力を買い手にアピールするためにも、西成区の住環境の強みを把握しておきましょう。
西成区の住環境を4つの項目からご紹介します。

交通アクセス

西成区の住環境を語るうえで、交通アクセスの良さは欠かせないポイントです。
区内には複数の路線が乗り入れているため、目的地に応じて駅を使いわけることもできます。
たとえば、新今宮駅はJR大阪環状線と関西本線の2本の路線を利用でき、JR環状線に乗れば大阪駅まで17分、なんば駅まで10分ほどでアクセス可能です。
また、動物園前駅では大阪メトロ御堂筋線と堺筋線が利用でき、大阪メトロ御堂筋線に乗れば梅田駅まで14分ほどで行けます。
ほかにも複数の駅があり、大阪市内の主要駅をはじめさまざまなエリアにアクセスしやすいのが魅力です。

治安

大阪市のなかでも、西成区は治安が悪いエリアだという印象を持っている方も少なくありません。
たしかに、かつての西成区は治安が悪く、日本一治安が悪い街というイメージを持たれていました。
しかし、現在では警察や地元住民の努力もあり治安は改善してきています。
犯罪件数も減りつつあるため、治安を不安視する買い手に対しては後述する安全対策などをアピールすると良いでしょう。

安全対策

西成区では、治安の改善に向けてさまざまな安全対策をおこなっています。
そのなかの1つが、大阪府警と協力しておこなっている街灯防犯カメラの設置です。
大通りやあいりん地区以外のエリアに防犯カメラを設置したい場合、区から補助金を受け取れます。
また、大阪市や健康福祉局によるホームレス対策がおこなわれていて、自立支援・雇用支援・健康支援を通じて路上生活をしないよう支援する取り組みがおこなわれています。

子育て環境

下町情緒の漂う西成区は、公園の数が大阪市内でもっとも多いのが特徴です。
子どもを遊ばせられる公園が近くに複数ある立地であれば、子育て世帯に対して大きなアピールポイントになるでしょう。
また、にしなりジャガピーパークやつどいの広場など、子どもを遊ばせられる施設も複数設置されています。
つどいの広場では保護者による子育て相談もできるので、相談できる相手が近くにいなくても安心です。
待機児童数は令和4年4月1日現在で0人と待機児童問題も解消されつつあるので、働きながら子育てをしたい買い手にとって西成区は魅力的なエリアだと言えるでしょう。

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西成区での不動産売却のポイント③西成区の不動産相場

不動産売却を成功させるうえで、そのエリアの不動産相場の把握は欠かせません。
適切な売り出し価格を設定するには、不動産相場をもとに売り出したい不動産の価格を把握する必要があるからです。
西成区の地価とマンション・一戸建ての売却相場をご紹介します。

地価

大阪府大阪市西成区の2023年の地価は下記のとおりです。

●地価総平均 18万4,894円/㎡
●坪単価 61万1,222円/坪
●変動率 2.44%上昇

※上記の数字は大阪市西成区の公示地価と基準地価の総平均を記載しております。
※参考：//tochidai.info/osaka/osaka-nishinari/
西成区の2023年の地価は、昨年と比較して2.44%上昇しました。
2020年までの10年間の推移を見ても、周辺エリアの平均が3.0％の上昇に対して西成区は21.8％上昇していることから、資産性の高いエリアであることが伺えます。
政府の予測する人口増減などをもとに推測した10年後の地価も、42.8%上昇すると予想されています。
西成区は、周辺エリアと比較しても将来性がある有望なエリアだと言えるでしょう。

中古マンション・中古一戸建ての売却価格相場

西成区の中古マンションの売却価格相場は、2020年時点で坪単価112万円です。
1㎡あたりの価格に換算すると33万9,000円で、過去10年間で29.6％上昇しています。
ただし、周辺エリアが過去10年間で平均47.4%上昇しているのと比較すると、必ずしも有望なエリアとは言えないでしょう。
政府の予測する人口増減などをもとに推測した10年後の売却価格相場は、22.9％下落すると予想されています。
一方、西成区の中古一戸建ての売却価格相場は、2020年時点で坪単価87万円です。
1㎡あたりの価格に換算すると26万3,000円で、過去10年間で6.3％上昇しています。
ただし、周辺エリアが過去10年間で平均15.3%上昇しているのと比較すると、中古一戸建ても中古マンションと同様必ずしも有望なエリアとは言えないでしょう。
政府の予測する人口増減などをもとに推測した10年後の売却価格相場は、2.5％上昇すると予想されています。
ただし、これらの数字はあくまでも2020年時点のものなので、日々変動する不動産相場を把握するためにもご自身で最新のデータを確認してみることをおすすめします。

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まとめ

大阪府西成区は、交通アクセスの良さが魅力のエリアです。
治安が悪いという印象を抱かれることが多いものの、近年では警察や住民の努力もあり治安が改善されてきました。
西成区での不動産売却を成功させるには、西成区の強みや不動産相場を把握したうえで売却戦略を立てると良いでしょう。


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