不動産売却をするならチェック！浪速区の住環境や土地の相場は？

不動産売却では「いくらで売れるのか？」という点が、もっとも気になるポイントではないでしょうか。
早く高く売却するためのコツは、その街の魅力や土地の相場など、購入希望者へのアピールポイントも押さえておくことです。
そこで今回は、浪速区の概要や住環境、土地の相場について解説します。
浪速区にある土地や建物を売却するご予定の方は、ぜひ参考になさってください。

不動産売却をするなら知っておきたい浪速区の概要や特徴

まずは、不動産売却をするなら知っておきたい、浪速区の概要や特徴についてご紹介します。

概要1：浪速区の特徴

浪速区は大正14年4月、南区（現在の中央区）からの分区によって創設されました。
昭和18年に南区・西区・天王寺区・西成区とのあいだで区の境界が調整され、現在の区域となっています。
面積は4.39㎢と市内でもっともコンパクトな区ですが、大阪市のほぼ中央に位置しており、堺や和泉、神戸や奈良方面への交通路として良好な立地条件となっています。
浪速区の概要のポイントは、古くから中小商工業地域として発達してきたところです。
昭和20年3月の空襲では区域の93.4％が焼失し、焦土と化しました。
しかし、戦後いち早く復興に取りかかり、戦後復興土地区画整理事業が平成3年に完了、道路や街並みも綺麗に整備されています。

概要2：浪速区の歴史や生い立ち

昔は上町台地のすぐ西に海があり、大和川と淀川の二大河川が運んできた土砂が浅瀬や洲をつくったため、浪速区の大半は海葭や芦の繁るエリアでした。
鎌倉期に入ると集落が形成され、住民は漁労を中心に暮らしていたといわれています。
江戸期に入り大きく発展し、大阪から堺・紀州街道が通じ、街並みが形成されました。
なかでも日本橋から長町、今宮には旅籠、商家がたち並び、大阪の南口として大変な賑わいを見せていたそうです。
近代に入り、明治18年にわが国初の私鉄となる、阪堺鉄道が難波～大和川間に開通しています。
明治22年には大阪鉄道が湊町～柏原間に開通、明治33年に大阪高野鉄道が西道頓堀（現汐見橋）～堺東間に開通し、鉄道網が急速に進展した街です。
また、明治36年に、第5回内国勧業博覧会がいたる地で開催されました。
その跡地のひとつは天王寺公園に、そのほかは新世界の通天閣やルナパークなどとなり、一大歓楽地として繁栄しています。
そして、明治後期から大正初期にかけて市電の敷設が進み、大正14年4月1日に、大阪市の第2次市域拡張により浪速区が誕生しました。
博士王仁が詠んだといわれる「浪速津に 咲くやこの花 冬ごもり 今ははるべと 咲くやこの花」の古歌にちなんで、浪速区と命名されています。
歴史ある街ということは、不動産売却時の大きなアピールポイントとなるでしょう。

概要3：浪速区の人口の推移

区の概要とともに、人口の推移も知っておくと良いでしょう。
浪速区における国勢調査の人口総数の概要は、下記のようになっています。

●平成22年：6万1,745人
●平成27年：6万9,766人
●令和2年：7万5,504人
●令和5年：8万407人

人口が増え続けているエリアなので、土地や建物に対する需要が高く、スピーディーな不動産売却が見込めます。

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不動産売却のしやすさを左右する浪速区の実際の住環境は？

続いて、不動産売却のしやすさを左右する、浪速区の住環境についてご紹介します。

住環境が良い理由1：良好な交通アクセス

不動産売却しやすい理由として、交通アクセスの良さが挙げられます。
浪速区は大阪市の中心部に位置するため、複数の路線を利用することが可能です。
難波駅、JR難波駅、新今宮駅を中心に、JR西日本の大阪環状線、関西本線、さらに南海電鉄の南海本線、高野線、Osaka Metroなど、多くの路線が区内を走っています。
また、電車や地下鉄だけではなく、バス路線も充実していることも、住環境の良さを後押ししているといえるでしょう。
天王寺や梅田、新大阪、京橋方面への移動に車は不要で、公共交通機関を使えることを、不動産売却時にぜひ伝えてみてください。

住環境が良い理由2：買い物環境に恵まれている

買い物環境に恵まれていることも、不動産売却しやすい理由のひとつです。
浪速区内には家電量販店やディスカウントショップ、スーパー銭湯などもあり、生活に便利な施設が多数あります。
もちろん大型ショッピングセンターだけではなく、地元のスーパーマーケットやコンビニエンスストア、飲食店なども多く、生活するにはとても便利な街です。
買い物だけではなく、総合病院、クリニック、学校、大学、短大なども充実しており、子育て世代も住みやすい住環境といえるでしょう。

住環境が良い理由3：スポット（名所・観光スポットなど）が多い

住環境が良い理由として、スポット（名所・観光スポットなど）が多いことも挙げられます。
浪速区には通天閣を擁する新世界やスパワールド、とんぼりRiver JAZZ Boatなど、有名な観光スポットが多いです。
大阪らしい串カツや、お好み焼きといった、おいしいグルメも充実しています。
さらに、難波八阪神社や今宮戎神社などの文化財もあり、浪速区はレジャー、グルメ、ショッピングに便利な街といえるでしょう。
中央区の道頓堀、アメリカ村なども徒歩圏内です。
良好な住環境であることを不動産売却時にアピールすれば、早期の売却が見込めるかもしれません。

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浪速区における不動産売却相場はどのくらい？

最後に、浪速区における不動産売却相場について解説します。

地価（土地の価格）の相場

浪速区における直近の土地価格相場は、坪単価 129万円（39.0万円/㎡）です。
過去10年間で-6.8%下落しており、資産性にやや不安があるエリアといえます。
このデータは、大阪府大阪市浪速区周辺の取引価格（売却価格）を参考にしたもので、浪速区の標準的な土地の価格相場です。
ただし、新型コロナウィルスの影響などを考慮した場合、今後の不動産価格を予測するのは困難といえます。
10年という長期で考えると、日本の経済力やその地域の人口増減が重要な指標です。
日本全体では人口が減少傾向にありますが、大都市の中心部で人口は増加傾向のため、今後は土地の相場が上がる可能性も否めません。

中古マンションの相場

浪速区における中古マンションの価格相場は、坪単価 356万円（107.7万円/㎡）です。
過去10年間で+60.7%となっており、資産性が高いエリアといえます。
中古マンションの売却をお考えの方は、相場が上昇傾向にあることをアピールすれば、早期の不動産売却が見込めるでしょう。

中古一戸建ての相場

浪速区の中古一戸建ての価格相場は、坪単価 140万円（42.4万円/㎡）となっています。
過去10年間で+40.4％の上昇です。
中古マンションと同様、資産性が高く有望なエリアといえます。
先述のとおり、浪速区は子育てしやすい街なので、中古一戸建てを売る場合は子育て世代をターゲットにしても良いかもしれません。

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まとめ

面積4.39㎢の浪速区は市内でもっともコンパクトな区であるものの、大阪市のほぼ中央に位置しています。
交通アクセスや買い物環境に恵まれ、良好な住環境暮らせるので、不動産売却しやすいことがポイントです。
土地価格相場は過去10年間で-6.8%下落していますが、首都圏では人口が増え続けているため、土地の相場が上がる可能性もあるでしょう。

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